September 28, 2008
将来自分の日記が世にでることを考慮していたモンゴメリは、まず最初紙切れにメモ書きした内容を後にノートに清書していた。また、ご苦労なことに、息子ふたりそれぞれに遺すために(2部作る為に)日誌を転写していたといわれている。その際に内容を訂正/校正をしたり、また、手書きのものをタイプしていたともいわれている。
長年に渡る日誌の内容は自身の苦悩を吐露しているとされるが、本当の深い闇は描写を避けていたようだ。長男チェスターは問題児だったが、どうも根本的な性格/精神の問題があったようである。医学の勉強をしていた末息子スチュワートは、兄の性質を”psycopathic personality”と表現し、スチュワートの医学書を読んでいたモンゴメリは、その分析に同意している。モンゴメリは、チェスターが浮気をしていることはまだしも、その他の問題に関しては、”…but to certain other things I have not—and cannot—write here. What is to become of him?”と、この日誌には書く事ができないことがあることを示唆している。(1938年6月7日)。
そういうものだ。人には口が裂けても言えない事があるものだ。これを読んでおられる貴方にも言えないこと、書けない事があるのではないかな?
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L.M.Montgomery by yuka
September 27, 2008
L.M.モンゴメリ生誕100年の1974年を前に、雑誌にモンゴメリの伝記的記事を書いたのは、オーストラリア生まれの文筆家モリー・ギレンさんでした。彼女は、その記事を元に、更に調査資料を集め、モンゴメリの初の本格的伝記『運命の紡ぎ車』を刊行しました。そんな彼女は、なんとAnne of Green Gablesの出版年と同じ1908年生まれ。今年100歳になられます。
70年代といえば、モンゴメリの日誌は発表されておらず(当時まだ末息子の手中にあり、モリーさんは見せてもらえなかったことから)、他の資料を求めて奔走したそうです。ついに、現存しているとは思われていなかったモンゴメリの書簡(スコットランドのペンフレンドにあてた手紙の束)を突き止め、それをもとに『運命の紡ぎ車』を書き上げたのでした。モリーの調査力と探究心には頭が下がります。
日本で刊行されているモンゴメリ関連の本や雑誌記事ですが、その書き手は努力や苦労をする必要がありません。殆どがモリーさんの書かれたもの、先人が書いたものを土台にしているからですね。
さて、もうすぐ発刊予定のモンゴメリ最新伝記Lucy Maud Montgomery: The Gift of Wingsは、メアリー・ルビオ先生の手によるもの。彼女も20年以上モンゴメリを研究調査されています。モリーさんの功績を敬いながら、更に深くモンゴメリを追い求めておられるルビオ先生。私は身近に、こういった素晴らしい研究者がおられることを本当に嬉しく有り難く思います(昨夜のオズボーン・コレクションでのルビオ先生のお話はユーモアもありヴィジュアルも有りで楽しかった!)
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ところで、Lucy Maud Montgomery: The Gift of Wingsの発刊(11月第1週)を前にして、遺族(お孫さん)が、モンゴメリは自殺であったと新聞に公表されました。ルビオ先生は少なからずショックを受けられたようす。お孫さんがあんな風に公表されるとは知らなかったそうです。
先日、モリー・ギレンさんを訪ねた際に、モンゴメリが自殺であったのかどうかを尋ねてみました。現在のモリーは殆ど寝たきりです、夢と現実が交錯した不思議な世界に住んでおられます。私のこともわかっているのか、いないのか…
「ねえ、モリー、モンゴメリは最後に自分の命を自分で奪い去ったと思う?」
「No」と言うモリー。
そうして、彼女は私の方を見ながら、もうひと言付け加えた。
「天使たちが降りて来て、そうして彼女を連れ去ったのよ。」
私もそう思うよ。モリー。
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L.M.Montgomery, people by yuka
September 24, 2008
先週、モンゴメリの孫ケイト・マクドナルド バトラーさんが、祖母は精神を患ったのち自殺したとグローブ&メール紙に発表された。しかし、彼女は、遺されていたという最後の自殺ノートを見た事はないという。聞かされた「事実」ということなのであろうか。
モンゴメリの日誌編者で伝記作家メアリー・ルビオ先生は、最後のモンゴメリの手書きノート(ページ数を示す176の数字が打ってある紙)を見たという。ルビオ先生は、それに関して慎重な解釈をほどこしている。本日のグローブ&メールに載ってます。
Lucy Maud suffered ‘unbearable psychological pain’
Is this Lucy Maud’s suicide note?(モンゴメリ最後のnoteですが、全文掲載されてます。)
複数の薬を併用していたモンゴメリです。最後、彼女が意図的に大量に摂取したのか、或は、無意識にそうしたのか、それは誰にも分からないことのように思います。
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L.M.Montgomery by yuka
September 22, 2008
この11月に発刊されるメアリー・ルビオ著のモンゴメリ伝記Lucy Maud Montgomery: The Gift of Wingsに、晩年のモンゴメリに関して、死因を含めての新情報が書かれているそうです。モンゴメリのファンなら、もうこの本買うしかないでしょう!
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Uncategorized by yuka
September 21, 2008
モンゴメリが自分の命を奪ってしまったことをお孫さんが新聞に発表したことから、或るモンゴメリ作品ファンのMLでは当然ながらその話題で賑わっている。噂や推測は以前からあったので、多くの人が何か納得しているようである。私が驚いたのは、「自分も長年ウツを患っている」とか、「薬のおかげでなんとかやっていける」など、心の病をこれまで隠していたメンバーたちが続々とカミングアウトしてきたことである。
私事だが、私の叔母は長年の入院後、精神病院で亡くなった。親戚から「気違い」と言われていた叔母だが、それには経緯がある。彼女は好きな人との結婚を親から猛反対され(東京から田舎に無理矢理ひきもどされた)ことからウツになり家にこもるようになった。反発する彼女は親に暴力をふるうようになる。ついに親は、世間体が悪い娘(私の叔母)を精神病院へ入れてしまったのである。「気違い」のレッテルを貼られた彼女は、その後薬漬け。副作用から更に症状は悪化し、何年も朦朧とした状態が続いた。心も内臓もぼろぼろに。薬の大量投与による他殺かもしれない。或は、薬の大量飲用による自殺とも言うことはできる—そんな最後であった。
ケイト・マクドナルドさんも書いているけれど、周囲の理解と適した治療を受けられれば、心の病はより良くコントロールできることだろう。モンゴメリや私の叔母の頃よりも医療や薬の面で現代は進んでいるはず。あとは周囲の理解と対応次第であろうか。
私にとって、沈んだ気持ちの特効薬は、『赤毛のアン』!
なんといったって、アンは「光の子」だものね。
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日々のごたごた by yuka
September 20, 2008
これまでも何度かモンゴメリの死因が話題になってきました。噂や推量の種になっていた自殺説。とうとう、孫であるケイト・マクドナルド バトラーさんが、薬の飲み過ぎによる自殺であったとグローブ&メール紙に寄稿しています。詳細は知らされていないというケイトさん。許しを乞うモンゴメリの最後のノートをケイトさんは見たことはないそうですが… それにしてもケイトさん、遂にメディアで公表されてしまいましたね。
”What has never been revealed is that L.M. Montgomery took her own life at the age of 67 through a drug overdose…
I wasn’t told the details of what happened, and I never saw the note she left, but I do know that it asked for forgiveness.”
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Uncategorized by yuka
September 19, 2008
アン・ファンとしてカミングアウトされた脳科学者茂木健一郎さんがアンを語っています。
彼のブログの9月10日のエントリーにある『赤毛のアン』の二つの「奇蹟」と題する講演を聞く事ができます。これは
9月9日に朝日カルチャーセンター新宿教室にて行われた模様です。音声ファイルは下記ページよりアクセスできます。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2008/09/post-c713.html
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people, 赤毛のアン/Anne of Green Gables by yuka
September 13, 2008
トロントの日系文化会館(Japanese Canadian Cultural Centre)の中にあるGendai Gallerlyにて、Shizuye Takashima回顧展が始まった。本日がオープニング。トロント公共図書館のオズボーン・コレクション所有の水彩画(原画)を何点か貸し出したこともあり、興味もあって出かけてみた。日系文化会館はたいそう立派な建物で映画や舞台上映スペースもあり、剣道柔道など武道のクラスをはじめ、各種の日本文化が日系一世から三世、はたまたカナダ人へと引き継がれて行っているようである。
Takashimaさんは、第二次大戦中に強制収容所に収容された経験から、1971年に「A Child in Prizon Camp, 強制収容所の少女」を出版。収容所での生活がこどもの目を通して語られる。水彩画がつけられたこの絵本は、カナダ社会に歴史の汚点をあらためて知らしめた話題作。今も絶版になることなく小学校などで教材としても用いられている。
彼女の油彩や水彩がを見にかけつけた多くの来場者に驚きつつ、「日系カナダ人」という意味を考えた1日だった。
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September 12, 2008
Anne of Green Gablesの出版百年を祝って、トロント公共図書館のオズボーン・コレクション室にて、アンの特別展示が9月13日から12月5日にかけて開催されます。L.M.モンゴメリ・コレクションを保有するGuelph大学からは、モンゴメリ手製のレース編みを借用し、また、トロント公共図書館のシアターコレクションからアンのミュージカル用ポスターを何種類も提供してもらいました。そのうえ、日本語版のアンの本もいっぱい。見て楽しめる展示です。
Anne of Green Gables: Celebrating 100 Years in Print
Sept. 13 – Dec. 5
Canada’s best-known novel for children, Anne is a favourite at home and abroad. The retellings continue to proliferate, as succeeding generations of children find fresh appeal in the red-haired heroine. The exhibit will range from formative books enjoyed by Montgomery [...]
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L.M.Montgomery, books and libraries, 赤毛のアン/Anne of Green Gables by yuka
September 11, 2008
英語の音をカタカナで表記するのは難しいですね。最新アン特集号のMOEを見ていたら、これまで『グリーン・ゲイブルズ(ス)』と表記されることが多かったGreen Gablesが、『グリン・ゲイブルス』となっていました。きっと編集さんの好みなのかな。
…と思いつつ、MOEが参考にした村岡花子訳を見たら、「緑の切妻」のルビが『グリン・ゲイブルス』となっておりました。
それでも、「グリン」だと、私はGrin(にかっと笑うCheshire Cat)を連想してしまいます。Anne of Grin Gablesだと別種のおもしろいお話になりそうだにゃあ~。
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赤毛のアン/Anne of Green Gables by yuka